ざっくりと説明するラジコン4輪駆動ツーリングカーのデフの考え方

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「デフ」とは正式名称がデファレンシャルと言い、日本語では差動装置とか訳されます。
カーブを曲がるときの内側のタイヤと外側のタイヤの回転の差を吸収する機構になります。

ラジコン用では様々なデフが出おりどれを選んでいいのか迷いますが、4輪駆動車のデフについて、基本的な選び方、考え方について書いておきます。

・フロントは硬目がいい

実車同様フロントは硬めて前進させる、リアは柔らかくして前進やコーナリングの補佐をする、という考え方がいいようです。
一番硬くなるのが「リジット」とか「ダイレクト」とか言われる左右が直結している物になります。

リジットの次に硬くなるのがガム入りのギアデフ。
「ガム」と言われる物をたっぷり詰めたデフになります。

ガムは入れる量で多少硬さを調整でき、たっぷり入れると硬くなりますが、少ないと柔らか目になります。
でも柔らか目と言っても硬いもんは硬いです。

フロントはあまり硬くすると操作が難しくなります。
しかし柔らかくすると前に出る感じがしなくなり、タイムが出なくなります。

というわけでフロントは「操作しきれるくらいに硬いデフ」にしておくのがおすすめです。
具体的にどんなもん?と言われても路面状況や操作感の好みもありますのでなんとも。
でもギアデフの場合は10万番以上のオイルを入れてる方が多いようです。
おいらは路面が良くなる夏場はガム入りデフを使っています。冬場はいい感じで。

・リアは柔らか目がいい

リアのデフはフロントよりも柔らかくするのが基本です。
ギアデフを使う場合、2000番とか3000番のオイルを使う方が多いようです。

・リアにはボールデフも有効

ボールデフはラジコン用に開発されたデフで、締め込み具合によって硬さを変えることができます。
構造上どうしても滑るため、ハイパワーなモーターを使う場合は避けた方がいいかもしれません。
しかしタミチャレGTで使われている15.5tモーター程度ではまず問題無いので、まだまだ使えます。

作り方、慣らし方にコツがありますので良いボールデフを作るのは最初のうちは難しいと思います。
youtubeなんかで作り方公開してる人が多いので参考にしてみてください。
ただ色々流派があるようです。

・フロントにボールデフは、今ではあんまり使う人はいないけど有効

現在ではフロントにボールデフを使う方はあまりいなくなっていますが、遅いモーター使用時にはフロントボールデフはありだと思います。TA05なんかはデフォルトで前後ボールデフだったし。

・フロントワンウェイは…

フロント専用に「フロントワンウェイ」という物が出ています。
前進は出来るけどブレーキは効かない、という構造になっており左右の回転差も吸収しません。

ブレーキがリアしか効かないのでブレーキ時に姿勢が崩れたり、走行ラインがデフ装備車と変わるので接触しやすくなったり、接触時に姿勢を崩しやすくなったり、と慣れないと扱いが難しくなります。
というわけであんまりおすすめしません。

・まとめ

・フロントは硬め
・でもあんまり硬いと操作が難しくなる
・リアは柔らか目
・遅いモーターならリアボールデフも有効
・ワンウェイは勧めない

・終わりに

「おまえこないだフロントワンウェイ勧めてたじゃねえかよ」

とか言われるかもしれませんが、フロントワンウェイはちょっとコツがいるので一概に勧められるものではありません。

でもでもでも、最近は「オイル封入式フロントワンウェイ」という物も出てきてます。

簡単に言うと、オイル入れることによって弱いながらもブレーキが利くので姿勢を崩しにくい、というワンウェイ。
ワンウェイの弱点を克服した新たなるワンウェイとなります!

2019年にインフィニティ(だったかな)から出たのを見て興味を持ったのですが、タミヤからは未だに発売するような話しは全く聞こえてきません。
まあ出ないだろうなあ…

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