ざっくりと説明する、初心者のためのラジコンレースでのコースマーシャルの話し

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そろそろタミグラシーズンなので、ずっと話したいと思ってたマーシャルについてお話ししたいと思います。あんまり説明してくれる人いないし説明してるサイトも無いし。
でもこれいざ文章にするとなかなか難しくてねえ、特に目の前で車が止まっちゃったときの対応が。
これ書いてるのが2021年5月なんですが、いつ発表できるやら…

・転んだやつが悪いので焦る必要はない

まず大前提として
「転んだやつが悪い」
ので焦る必要はありません。

また、
「走ってる車が優先」
と言う絶対事項があるので、車列が途切れなければ戻せなくてもしょうがありません。

走行中の車の邪魔をするのはもってのほかです。

でも慌てず急いで美しく、直してあげましょう。

また、助けに行くときよりも、立ち位置に戻る際の方が注意が必要。
マーシャルが走行している車をひっかけるのは、車を助けに行くときよりも、立ち位置に戻るときが多いように感じます。
車が途切れず戻れないことも多いので、コース内で待機する際の場所も考えておきましょう。

・マーシャルの基本

自分の立ち位置についたら、隣の人、向かいの人との距離感を把握しといて、
「だいたい『この辺』で転んだ車は俺が処理するんだな」
と見当をつけておきましょう。

下図は2016年のタミチャレのコースレイアウトです。

例えば①から⑥まで6人マーシャルがいたら、こんな感じでコースを6等分して、自分の担当位置をなんとなく把握しておきます。

実際のタミグラだともっと多いんだけど

で、レース始まったら自分の担当位置だな、ってところを重点的に見て、転がった車が出たら、走ってる車の邪魔にならないように直してあげましょう。
うっかり先頭争いを見がちですが我慢しましょう。

転がった車を戻す際は、なるべく進行方向に向くように置いてあげると喜ばれますが、そもそも
「転んだやつが悪い」
のでそこまで気を使う必要もありません。
でもなるべく進行方向に向くように置いてあげてね。

転がった車を戻して、元の立ち位置に戻る際は車の途切れを待たなければなりませんが、いつまでも途切れないこともあります。
その場合は、邪魔にならない位置(コーナーアウト側の隅っことか)にしゃがんで待機しておいてください。
で、車列が途切れたらすみやかに立ち位置に戻ります。

下図だと黄色いマルのあたりが邪魔にならないところかな。

事前に「あそこらへんにいれば邪魔にならないかな」とか見当をつけておきましょう。←これ重要

・コースをショートカットした車が出た場合

例えば①のお椀踏んでジャンプして②に飛び出した車は、基本的には③あたりまで戻してあげなければなりません。

「ラッキー、ショートカットだ!」て走って行くドライバーもいないので、たいていはマーシャルの戻し待ちで停止して待っています。
慌てず急いで戻してあげましょう。

こういうのは良く見てないとジャンプしたことに気が付かず「なんで止まってるんだ?」となりますので、自分の担当場所は注意して見ていてください。

ただタミグラの場合、ストレートの真ん中あたりに着地しちゃうと、マーシャルはなかなか助けに行けません。
実況の方が気が付いていたら「ドライバーさん行っちゃっていいですよ」と言ってくれることもありますが、あまりにも時間かかるようならドライバーさんも行っちゃってモゴモゴ

・自分の担当範囲で車が止まっちゃった場合

これはいろんなパターンや考え方があるので結構難しくて、私も「これが正解」てのはわかりませんが、基本的にはこんな感じでいいんじゃないかな、ということを書いておきます。異論は認めます。

基本的な手順ですが、まずは車を回収してすみやかにコースの外に持っていきます。コース内では邪魔になります。
コースの外でざっくりと見てあげましょう。
治せるものは治す、治せないものはあきらめましょう。

よくあるトラブルとしてまずは骨折ですが、足(サスアームとかCハブとか)が折れてたらそれで終わりですので車を脇に置いてマーシャル復帰です。
ピロボール外れもよくありますが、治せるようならなおしてあげましょう。

バッテリー外れてケーブルで引きずってる車も見かけます。タミグラだと1日1台います。
だいたいバッテリー止めるパーツ付け忘れてるんでどうしようもありません。バッテリーが破損すると結構危険なので即回収です。
ちなみにバッテリー引きずって走ってる車は「ハツが出てる」とか「ゴロが出てる」とか言います。
ラジコン(タミグラ?)のスラングでハツは牛の内臓、ゴロはイカの内臓なので、内臓出てるぞ、という意味なのでしょう。

どこも壊れていないようならアンプの電源OFFONしてドライバーさんに向けてハンドサインを出します。
(右手でステアリングを回す動作したりスロットルを握る動作したり)
これで動くようならコースに戻してあげます。
これで動かなければ諦めていいと思います。

マーシャルはあくまでもマーシャルがお仕事ですので、さっと見て治せないようならその時点で諦めてマーシャルに集中するべきだと思います。
本格的な修理は本人かチームメイトが面倒見るべきかと。

で、壊れた車はレース終了後車検場に持って行ってあげてね。

・怪我しないために

事前に屈伸など柔軟を軽くやっておいた方がいいです。
さっきまでレースやってたんで、身体がこわばっていることが多いです。

・終わりに

ポケットに手を入れて待機とかはあまり良く見られません。
スマホ見ながら待機ってのももってのほかです。レース中の3分くらいは我慢しましょう。
慌てず急いで他の車の邪魔にならないように、なおしてあげてください。

また、ドライバーさんは自分の車が転倒した際、マーシャルに当たるのはお門違いです。
どんなレーシングアクシデントでも、転んだ場合はドライバーが悪いのです。
中々マーシャルが起こせなくても、気が付いてくれなくてもしょうがありません。
くれぐれもマーシャルに当たることのないように。

また、電源OFFONで治ることも多いので、マーシャルの方がわかりやすいように、電源スイッチ位置には例のシールを貼っておいたほうがいいんじゃないかなあ、と思います。

例のシール

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