今年(2020年)のタミグラはギア比が抑えられて最高速度が遅くなったため、直径が大きく最高速度が稼げる「ミディアムナローレーシングラジアルタイヤ」を皆がこぞって購入しているようです。
SP1023の単品なんかもう入手困難になってやんの(2020年8月現在)
でもタミチャレ用組み完ならまだ売ってるし入手可能なんじゃないかな。
というわけで、温めていたミディアムナローレーシングラジアルタイヤのお話しをします。今回はタミチャレ用の組み完品。
ミディアムナローレーシングラジアルの話し
タミヤのミディアムナローレーシングラジアルっていうタイヤが大っ嫌いでですね。
大昔にシェルミュージアムでやったタミグラの指定タイヤがこれで。
ちょうどこのタイヤが発売直後で販売促進の意味もあったんじゃないかなあ。
路面がはつりしてある石、って時点でもうM2ラジアルくらいしか食わないんじゃねえの?って感じなのにミディアムナローレーシングラジアル指定というですね。
案の定食わなくて当時のおいらはまともに走れず。
壁に接触してステアリング部のターンバックルが曲がったりして。
それ以来、
「次のタミグラシェルミュージアムもミディアムナローレーシングラジアル縛りだよ」
「じゃあ出ない」
ってくらい嫌いなんですよ。
その流れでいまだにタミチャレGTもほとんど出ておりません。
でもまあいつまでも避けていてもしょうがないし、販売開始から15年もたてば色々情報も入ってきてるんで、それを元にちょっとだけ研究(というか確認)してみましょうか、ってネタです。
ミディアムナローレーシングラジアル指定の「タミチャレE」とかも始まるし。
これからタミチャレGTやタミチャレE参戦を考えている方はぜひ参考にして、常連に一泡吹かせてやってください。
まずは接着済みの「47302 5本スポークホイール白 接着済みラジアルタイヤ 24mm・オフセット0 タミチャレ公認タイヤ」から。
・そもそも(硬さの)ばらつきってどうなってるんだ?
このタイヤ、最近左右の段差がすげえ、て話題になりました。
金型を左右から合わせる形でタイヤ作ってるんですが、金型がずれたのか劣化したのか、タイヤがキカイダーのような形状になっていました。こういうのは買わないように。
形状のばらつきは最近ですが、硬さのばらつきは古くから話題になっています。
タミチャレGTでは指定タイヤとなっているわけで、まじめに取り組んでいる人にとっては、このばらつきは文字通り死活問題です。
というわけでひとまず硬さのばらつきを探ります。
「5本スポークホイール白 接着済みラジアルタイヤ4本 24mm・オフセット0 タミチャレ公認タイヤ タミヤ 47302」(以下タミチャレタイヤ)を4セット用意しました。
ばらつくように1個はサーキットDoさん、1個はホビーハウスFさん、1個はオーム模型さんで購入しています。
そんで残りの1個は5年くらい前にもらって死蔵してたやつ。これは限定品で品番が違います。
長期保管した場合の硬さも変わるのかな、て感じでチョイスしました。
まあ存在を忘れててたまたま倉庫の奥から出てきただけなんですが。
パッケージにはそれぞれこんな感じで、おそらくロット番号が振ってあります。
で、このタイヤ、それぞれにAからPまで名前を振って、硬度を調べます。
振り方はこんな感じ
入ってた状態で、
AB
CD
EF
GH
IJ
KL
MN
OP
入ってる場所で何か法則あるかも、ってのも考えて振っています。
ちなみに上段側のABEFIJMNが左側タイヤ、下側CDGHKLOPが右側のタイヤになっていました。
使用する硬度計はアマゾンで売ってたこれ。
タイヤなんかのゴム測定はこの「A型」って奴使う(らしい)。
測定位置は接地面4か所。
サイドにある「TAMIYA」の刻印のMの文字を中心に90度ずつずらし、接地面の4か所を測ります。
ついでにサイドウォール部分も。
これもサイドにある「TAMIYA」の刻印から左右に90度ずらした位置2か所を測ります。
・計測した結果はこうだ!
こんなマイナーな測定器なのにYoutubeで使用方法動画があってありがたい。
測定は測定器の角度が重要だそうなので慎重に測定します。
雰囲気温度もかなり重要なので、変化しないような天気の日を選んで一気にやってしまいます。
で、測定結果はこんな感じ。
ゴム硬度は全く専門外なんで、この数字が暴れているのかそうでないかがよくわかりません。そもそも単位もわからないというですね。
まあとりあえずこんな数字になりました。
ここからわかるのは、
・古いからと言って硬くなることはなさそう(保管状態にもよるだろうけど)
・同じ袋(同一ロット)に入っていても、硬い柔らかいがある
・「右だけ硬い」「左だけ硬い」ってことはなさそう
という感じでしょうか。
ついでにタイヤ硬さとサイドウォール硬さの関係についても。
サイドウォールが硬いからと言ってタイヤも硬いか、と言われるとなんとも言えない結果となりました。あんまり関係なさそうにも見えます。
組み方とかで変わってくるんじゃないかしら。
一部の気持ち悪い人達人が店頭で吊ってあるタイヤのサイドウォールをぐにぐにやって「これだ!」って購入してるのは、あんまり意味がないかもしれません。
・硬さと重さってなんか相関性あんの?
大昔に聞いた話しだと、
・柔らかいタイヤは軽い
・硬いタイヤは重い
が定説だったんですが実際はどうでしょうか。
グラフにすると、やっぱり「柔らかいタイヤは軽い」「硬いタイヤは重い」って近似曲線が引けるんじゃないでしょうか。
これは相関がある、って言っていいんじゃないかなあ。
・で、次回は?
「柔らかい方から4本」と「硬い方から4本」を、実走して比較してみます。
柔らかい方がグリップが良いのか、硬い方がグリップが良いのか、なんとなく結果はわかっていますが、調べてみようと思います。
乞うご期待!