中古で買ったタミヤ TA06MSをレストア魔改造する その3

中古で買ったタミヤ TA06MSをレストア魔改造する その3

引き続き作っていきます。
説明書の「⑥リアロワデッキパーツの取り付け」から。
前回はこちら

⑥リアロワデッキパーツの取り付け

M5の後ろの前のサスマウントはOPのアルミに交換。
取説では「XAで使え」ってなってますが足変えちゃうんでAで使うようにしています。
セパレート式のサスマウントは「内側に来る文字が正」になります。

⑨フロントダイレクトプーリーの取り付け

ダイレクトよりも多少走りやすくなるガムデフ入れます。

ダイレクトはセッティングパーツとして確保しておきます。
足回りとか最近のタイヤ事情とか考えるとダイレクトでも行ける気がする。
ダイレクト用に「OP.1544 TA06 軽量フロントダイレクトカップ」てのが存在してるんだけど通販はほぼ全滅、探せば店頭在庫であるんだろうけどそこまでして欲しくも無いんで放置します。

というわけでガムデフとダイレクトとワンウェイとボールデフを確保。
柔らかいフロントギアデフも欲しいけどボールデフあるしいらないか。

1510のベアリングはTRFのラバーシールを使ってます。高いやつ。
デフを保持するベアリングはいいのを使った方がいいと思う。
いやアクスルに入る1050もいいの使った方がいいんだけどさ、お金がねえ…。

⑩リアデフギアの組み立て

付いてたリアギアデフはオイル抜いて掃除してOリング交換して3000番オイル入れます。

開けてみたらメタルのギアが入ってておどろいた。得した感。

デフォルトでメタルらしい
全バラして掃除

クロスシャフトはOPのクロスシャフトに交換。リアはよく回るんでスムーズな方がよかろう、ってことで。
Oリングやガスケットは新品に交換。

このあともう少しオイル入れた

フルメンテしたけどこのギアデフは使わず。

実際につけるのはボールデフ。
展示してあるTA06PROからボールデフを持ってきてつけます。
リアデフ外すのが超めんどくせえ。

TA06はリア周りばらすのがすっげえめんどくさいんで、オイルが漏れがちなギアデフよりも、ボールデフにした方がメンテの頻度下がって楽だと思います。
最初に多めにボールデフグリスを入れて、定期的に締める、て感じで。
おいらが出る予定のレースはブラシレス17.5tなんでボールでもそうそうすべらんだろ、ってのもあります。
シングルターンモーターとか使うんだったらギアデフの方がいいかもしれません。
TRFのTCですべってぎゃーぎゃー言い出したし。いやあれは俺の組み方も悪かったけど。

そんでTA06で用意されている謎パーツ、OP1372リアダイレクトですが、これはドリフト用らしいです。
ドリフトってリアを直結にすることもあるそうです。おいらドリフトやらないから全く知らんかったわ。

⑪ギヤケースの組み立て

BB15はオプションの軽量シャフトに交換。
T部品は函館行ったときにほこり被ってたOPのカーボン混入部品を確保してたんで導入。
この辺のパーツのベアリングを入れる部分はリューター使ってほんの少しだけ内径大きくしてます。

ベアリング入れる時にきつすぎるようだと回転が渋くなりがちです。
でもあんまり広げると中心ずれてぶれるんで抵抗が増えます。その辺注意。
リューターはドレメルかプロクソン買っておけば間違いないです。
タミヤの電池式のはあれなんで安物買いの銭失いになりがち、最初からこういうの買った方がいいと思う。

1510ベアリングはTRFのいい奴に交換、その他のベアリングはチェックして問題無いのでそのまま。

組み立てに際しては、↓の赤丸部分にスペーサー入れてます。
T1、T2がきつすぎると回転が渋くなります。
組み上げたあと、デフのジョイントカップを手で回して「シャー」て気持ちよく回るようにしてください。
TA06ってT1、T2のクリアランスが命の気がする。これからTA06作る人はちょっと注意してあげてください。いないと思うけど。

でもスペーサー入れるとT1、T2の隙間が増えるんでデフが左右に暴れます。
取説ではデフにBA20の0.2mmスペーサーを両側各1枚入れろ、ってなってますが、少し厚くするか増やすかして対応してください。おいらは片側0.3mmにしてます。

⑫スパーギアの取り付け

ギア比7.15以上、てレギュのレース出るのでスパーは70tを取り付け。ピニオンは21tにします。
スパーギア取り付けは5mmのボタンビスを使ってるんだけど珍しいね。5mmビスってのも珍しいしフラットビスじゃないってのもめずらしい。

気持ち悪いんで5mmフラットビスにしてみたんだけどネジ頭がプーリーに触っちゃって。
これはまずいだろう、てことで元に戻しました。

スパーにつくBA30の18tプーリーはOPのアルミにしたかったんだけどつかなかったんで樹脂のまま。
モータープレートはメルカリで安く購入したOP1315を導入。
OPは溝がついてて冷却性能がアップしてるみたいなんだけど、ブラシレス17.5tで3分ならそんなに熱持たない気もする。

⑬ギヤケースの取り付け

底面とかリア周りで使うネジはアルミかチタンにしてます。
底面には鉄ネジ使って重くして重心下げるべきなんだけど、今回は絶対的な重さ軽減に行ってみます。
裏面見たらすっげえ大量のネジ使ってて、これアルミにしたら相当軽くできるんじゃね?て思いついたってのも理由です。
でもアルミパーツにアルミネジだとかじって抜けなくなるのが怖いんで、アルミパーツに刺さるネジはチタンネジを使ってます。ていうかこのシャシってアルミパーツがやたら多いんでチタンネジばっかりになっちゃってるわ。

アルミxアルミはかじりやすいので避けた方がいいです。経験あります。
ステンレスxステンレスはもっとかじりやすいらしいけどタミヤではステンレスネジ使ってないから別にいい。
かじりについては↓この辺参考にしてください。

https://www.sanwa-p.co.jp/faq/detail4131.php

なんか対策もあるらしいけど、TA06MSのアルミパーツなんか希少なんで万が一でも使えなくなったらもう大変、おっかないんでチタンにしておきます。

⑭リアアッパーバルクヘッドの取り付け

バルクパーツ、純正のノーマル樹脂からカーボン混入品に交換します。やっぱりバルク周りは硬くしておきたい。
いや、TA06のリア周りは最初から硬いからノーマルのままの方がいいだろうか?
いや、せっかくあるんだから入れてしまおう。

主に屋内カーペット走行なんでJJ2のスパーカバーはつけてません。屋外アスファルト走行なんかの場合はつけた方がいいです。

⑮リアアームの取り付け

はい420足入れます。
何度か書いてるけど5mmほど後ろにオフセットされるんでスペーサーで調整しなければなりません。
M13のスペーサーを外すといい感じなんでそれで対応。
420足作るのは4個目か。

上記のOP1886の420足ってリバウンド調整用の4mmホロービスがついてないんですよね。
元の足から取れ、ってことなんだろうけどTA06MSはリバサスなんで3mmホロービスを使用、流用できず。
しょうがないのでサーキットDoさんでカスタマー品を注文しました。

10個入りでこの価格

なんだよ1個40円もするのかよモノタロウなら1個11円だぞ85個入りだけど、て思ったけど残りの81個は多分一生使わなんでこっちでいい。

完成した後ろ脚

⑰リアアームの取り付け

リアの後ろのサスマウントはアルミに。
TA06-R同様Eを付けてます。
Dでも行ける気がするけど走らせてから調整します。

⑱リアアクスルの組み立て

リアのスイングシャフトは46mmに変更、ヤフオクでアルミを安く買ったんで入れてます。

ついてたやつ(上)と買った奴(下)

クロススパイダーもOPの軽量のやつに変更。

BC20のアクスルリング、ひっかける部分が長くてクロススパイダーに引っかかる感じがします。
ひっかける部分を少しだけ削ってます。
軽量クロススパイダーってノーマルよりサイズがでかいのでそれが原因だと思う。
ノーマルのクロススパイダーだと引っ掛かりはあんまり感じません。

やすりで削るの図
完成

ホイールハブはアルミの4mm使ってるみたい。そのまま使います。

420足入れるとアッパーアームの高さが変わっちゃうんでロールセンターが変わります。
420のアップライトは高くなってるんで、アップライト側のスペーサーは入れないで走ってから考えます。

⑳フロントアームの組み立て

フロントも420足にするので今回はIFSではなくスタンダードなサスにします。
フロントのダンパーステーはOPのカーボン製新品をヤフオクで安く確保、導入。
この手のカーボンパーツって瞬間接着剤でフチを固めて割れ防止するって大昔に聞いてずっとやってるんだけど最近でもやるのかな?
ダンパーステーが割れるとは思えないけど。

ついでにカーボンバンパーサポートも割れ防止

フチを固めるのに使う瞬間接着剤は、↓こいつ使った方が楽です。

フロントのカーボンダンパーステーですが、中古はあんまり見かけません。
みんなIFSにしちゃうんで購入してない、ってのが理由だと思う。
今後も中古で出てくることは少ないと思います。
まだ新品で売ってるんで必要な方は買っておいた方がいいかも。

㉓フロントアクスルの組み立て

純正でダブルカルダンっていうありがたい仕様。
スイングシャフトは44mmがついていますが、TRF420足にはちょっと短め。
前回作ったTA06-Rには46mm入れたんですが、これだとシャフトがちょっと奥まってるんじゃないかなあ、と感じつつ放置してました。

足回り変更、流用時は、こんな感じで「走行中に抜けなければいいか」て感覚で作ってたんですが、5月のタミヤのYoutube配信で河野さんが正解を言ってました。

「サスシャフトとスイングシャフトのピン位置は(ほぼ)同じ位置にあるべき」

この画像で言うと、真上からシャシを見たときに矢印のピンとサスシャフトが同じ位置にあるべき、ってことなんだけど。

これはTA06-Rのリアの画像

サスシャフトとスイングシャフトのピン位置が違うと、サスアームが上下したときにスイングシャフトのピン位置が移動する、と。
移動する際に無駄なフレクションが発生する、と。
そうすると一時的にトラクションが発生して、突っ張った感が出ることがある、と。

というわけなので、サスシャフトとスイングシャフトのピン位置は、極力同じにしておきましょう。
ただ少し変えた方が感触としてよかったんで、フロントは少しだけ内側、リアは外側になるようにしてる、って言ってた。

この配信のこの発言、すっげえ目からうろこだった。
おいらは足回りをまるっきり変える、ってことが多くて、その際のサスシャフトはとりあえず付けばいいや、てノリでやってたんだけど長さは結構重要なのね。

中古で44mmダブルカルダン買ったらアルミパーツがたくさんついてきた。
掃除して新品46mmシャフトつけて作り直し。
ついでにクロススパイダーを軽量の物に交換。

で、組んだ前足
なんだかんだで組付け

以下次号。

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