中古で買ったタミヤ TA06MSをレストア魔改造して走らせる③レッツ挑戦タミチャレ編

中古で買ったタミヤ TA06MSをレストア魔改造して走らせる③レッツ挑戦タミチャレ編

シェイクダウン翌週16日にサーキットDoさんで行われるタミチャレに出ます。タミチャレっていうかタミグラの全日本に出る方が多いんでその練習兼壮行会の走行会って感じなんだけど。いや走行会の壮行会か?
シェイクダウン翌週にレースに出ることになるんだけど、「レースに出る」て決めておかないとおいらは手を動かさないから、てのもあります。
ちなみにTA06MS、2022のタミグラ的にはレギュ落ちの車なんだけど店長に話しして出場許可もらいました。
ついでにギア比計算間違ってたんで70/21で7.22だったギア比を66/20で7.16まで詰めました。
前回はこちら

・「何これ…?」

実は10月2日にもレースがあったんですが参加してません。
9月のタミグラに向けて7月頃からラジコン三昧だったんで奥さんの目が怖くて…。
タミグラの翌週にはフォローとしてXV-02を買えるくらいかけて登別温泉に一泊で連れていったんですが、だからといってまたラジコンやっていい、とはなりませんよね。
そこらへんはうまいこと折り合いつけないと、て感じ。
おいらはカレンダー通りの休日ですが、まあせいぜい月に2回か3回ですよね。4回行ったら翌月減らす、くらいにしとかないと。
調整不足はレース当日に帳尻合わせる、ってことで。

レース前日の15日、午前中に奥さんが美容室行くってんでその隙においらはサーキットDoさんへ。
ちょっとだけ走らせます。
サーキットに着いて、
「今回新車なんですよ!!」てシャシ見せたら、
「何これ…」
てリアクション。

まあ10年近く前のどマイナーシャシだから知らない人も多いよね。
でもサーキットDoさんでは使ってる方は結構いたみたい。
サーキットDoさん創設後すぐくらいの車だし、熱心な方も多かったんでしょうね。

・レッツ最終調整!

まず前回のセットのまま一回走らせて感覚を思い出します。
そんでセッティング変更。

まずリアサスマウントをBにしてリアトーを0.5度に。
さすがにこれはやりすぎか、て思いますが…。
まあ走れることは走れるんだけどやっぱりリアがフラフラします。
戻しておくのが無難かな。

切り返しがたるい感じはやっぱりあるかも、てことで対策を。
フロントダンパーのオイルシール上にウレタンブッシュを。
懐かしいセッティング。
たまにはまるシチュエーションがあるんで試しにやってみます。
ちなみに05Ver2Rでは乗せろ、ってなってるけど06系は乗せろとはなってません。最近のトレンドからは外れてるけど古い車だしやってみる。
なんだかグリップが薄くなった感じが。
じゃあってんでリアの方にウレタンブッシュ入れてみたら車が不安定に。
これ入れない方がいいかな。

ついでにフロントスタビを装着。
まあ悪くはないけどちょっと曲がらない感があるんで即外す。

結局たいして変更はせず。
ギア比調整したおかげか慣れたおかげかコンスタントに14.8(たまに7)っていうラップ出てるんだけど、前回レースのTOPの方から0.2秒から0.3秒落ち。
うーん。

帰宅後シャシを観察してるとリアの後ろに擦った後が。
何かに乗り上げて擦った、ていうよりもなんか路面に接触してる感じなの。
車高6mmあってリアバネにOP440の黄色使ってるんで擦るわけがないよなあ、と思いつつ、リア重いから擦るかも、という思いもあったり。超疑心暗鬼。
明日の朝、時間あるからバネ硬くして試してみることにします。

で、レース当日。

まずは前回のセットで走って感覚をつかみます。
うむ変わってない。タイムは14.9って感じだけどバッテリーが適当なんでこんなもんだろ。

ピット戻ってバネを変えます。
リアがOP440の黄色で一番立てた状態だったんですが、青にして2個内側に。
バランス取るためにフロントを赤から黄色にして真ん中辺の穴に。

ついでにセッティングシステムに乗っけてアライメントを取り直し。
キャンバーが少しずれてるんで直します。
これでコース出て走ってみます。感じとしては悪くありません。
レース準備はじまっててタイム取れないのがちょっと不安なんだけどまあしょうがない。

今回は予選3本でスタッガースタート、決勝はいつもの一斉、という流れです。
というわけで予選一本目。

・予選1本目!

安定していて走るっちゃあ走るんですがどうにも遅い。
他の車が速く見える。
終わってみると3分走ってラップが15秒0とかしか出ていない。
成績は下から2番とか。これセット失敗したか?慌てて元に戻します。

・予選2本目!!

前のレースが悪かったんで結構攻めた結果横転自爆してしまい順位は最下位。
ラップタイムも15秒1とか。下がってるやないか。
リアのグリップが下がって立ち上がりでフラフラします。
セット戻したんだけど今回走行台数多いから路面グリップ変わったかな?
でもこれくらいでセット外れちゃうか??

・予選3本目

これは大きく変えなきゃだめなんじゃないか、てことで切り返したるい対策とフロントグリップ抜きとしてフロントスタビ入れてみます。
曲がらなくなって15.4まで落ちます。最下位です。うーん。

・決勝!!!

もうどうしようもないんでフロントスタビはつけたまま、リバウンドで調整して決勝へ。
最後尾スタートです。
スタートごちゃっとしてるのを抜け出して2位まで上がりますがコーナー遅くておいつかれます。
その後もミスはしなかったんですがどんどん抜かれて、結局下から2番目、て結果に。

なんだこれ。

・いや待って待っていやちょっと言い訳させて!

こんな感じの結果となりました。
やることなすこと全部裏目、ていう。最近こういうの無かったよねー。
これ浅草タミグラだったら決勝待たずにセブンイレブン浅草国際通り店にビール買いに行くやつだ。
さんざんな結果だったけど失敗は失敗としてちゃんと結果として出る。レースって正直だわ。

セブンイレブン浅草国際通り店

ていうか今回は私の車作りが悪かったと思います。シャシ固めすぎてセッティングの寛容さが無くなっちゃった。

たとえばTT-02のセッティング範囲がこんな感じだとします。

そんでいい感じで走れる範囲はこんな感じ。

黄色に入れとけばいい感じで走る

対して、TA06MSノーマルと、俺カスタムのセッティング範囲といい感じで走れる範囲はこんな感じ。

こういう風になったんじゃないかなあ、と。

いや昔から言われてはいたんですよ、「硬くするとセッティング難しくなるよ」って。
でも17.5tて低速なんだからなんだって走るだろ、って思ってたんですがそれは最近のミドルクラスシャシの話しで、一昔前のカーボンダブルデッキではそうはいかなかったみたい。先人の言うことは聞いとくもんだね。

このピンポイントのセッティングにうまく嵌められればすっげえ速いと思うんだけど、それを探す能力がおいらにあるか?と言われると疑問。
今回は予選進むに連れてポイントから離れていった感じ。

こんなイメージ

これ樹脂選びから考え直さないといけないですねえ。
おそらくだけど柔い足、例えば柔い方のリバサス入れれば随分と変わると思う。バルク周りの樹脂もちゃんと選んで。
あー、それで純正はノーマル樹脂の部品を使ってたんだ、と今になって気が付きました。やっぱりちゃんと考えて作られるんだなあ。
とりあえずノーマルに戻して走り込んでから足変えて、樹脂変えて、ってやってみます…

最近は「俺のセッティング能力も上がってんじゃねえか?」とか思ってたんだけど、シャシの寛容さが増しただけ、って気もしてきてちょっと落ち込んでます。
シャシに「いい気になってんじゃねえぞ!」て言われた感じ。

・終わりに

で、TA06MSの総評ですが、他のTA06シリーズ同様蹴りだしの良さは感じます。
カーボンダブルデッキだしおそらくシリーズ1シャシが硬いんでダッシュは一番速いと思う。
ステアリングの反応、頭の入り方もすげえ気持ちいい。

でもロール少なかったりリア荷重すぎるんで曲がらなかったり立ち上がりで姿勢が乱れたりします。
ステアリングの反応が良すぎてちょっと扱いづらいってのもあります。これは好みとか私の素材選びのせいもあるけど。

TA06MSは流通量が少なかったせいか市場在庫は(多分)もうありません。オークションや個人売買サイトでもあんまり見かけません。
たまに出てくるんですが状態の割に高額って感じる車が多くて。
今の車から見たらたいした性能でも無いので(失礼)、マニアやコレクター以外が高い金出して買う理由も無いんじゃないかしら。

17.5tモーター乗せた場合の話しですが、TA08の方がよっぽど楽に速く走らせられると思います。うまいこと組んだTA08は箱出しのままで良く走るしセッティングにも寛容です。
でもTRFクラスくらいの速度ならTA08よりも、うまいことセットしたTA06MSの方が速いんじゃないかなあ。
2stバイクみたいな官能的な立ち上がりしそうだ。いいタイヤ履かせればアンダーも解決するだろうし。

ちなみにTA06MSですが、一応無印の06や06-Rなんかからの改造でも作ることは可能です。
こんな感じ。見落としあったらすいません。

意外と安いんですがBA35、BA17は調べても金額出てこなかった。
洛西モデル通販調べたら2022年の4月くらいには在庫ありました。タミヤ在庫は聞いてないんでわかりません。興味ある方は調べてみてください。
いないと思いますが、TA06MS作ってみようか、と思った初心者の方は、まずは説明書通りノーマルバルクノーマルリバサスで作ることをお勧めします。もしくはTA07の純正足。妥協してOP1740のミディアム硬度のTA07足。上級者は420足でも使って。

冬場のTA08はシャシ割れが怖くて使いたくないんで、春まではこれ使ってみようかな、と思っております。
下位に沈んだままだと面白くないし、もう少し熟成させてみようかな、と。素材はいいんだからセッティング煮詰めれば現在の車にもそこそこ立ち向かえるんじゃねえか?
というわけで今後のレースに乞うご期待!いやレース出場はやめとくか…。
でも寒くなるとさらにセッティングが難しくなりそうだなあ。

・TA06シリーズのまとめ

TA06シリーズ3種類作ったんで最後にまとめです。

一般的なセッティングの考え方として、最初にやることは「リアグリップの確保」だと思います。
TA06シリーズは標準設定でリアグリップがかなり高いので初心者でも安心な車になっています。
でも相対的にフロントグリップが低くなるので曲がりがいまいち。構造的にロールが少ない、ってのもあるし。
そういうわけなんでTA06って「いかにいい感じにリアグリップを抜くか」てのが重要になるんじゃないかなあ、て思いました。
当時のおいらはこういった知識も無く。サーキット無くなっててあまりラジコンできなかったってのもあるんだけどね。

初心者にも安心な車ではありますが、構造が奇抜なんであんまり初心者には勧められないかな、とも思います。タミグラのレギュレーションからも落ちちゃったし。
最初のうちはシンプルでベーシックな構造の車の方が勉強になると思う。今ならTB-05系かな。
でもまだパーツの確保も容易なので物好きな方はぜひどうぞ。あなたもIFS友の会に入りましょう!
TA06のパーツって昔からやってるお店ならどこでも不良在庫として君臨してるんで、買ってあげると喜ばれると思います。

・おまけ

11/11に上げた「①シェイクダウン編」よりも、11/15に上げた「プロポバッグの話し」の方がヒットが多くて。
記事の手間のかかりかた、金のかかりかたが全く違うんだけどなあw
これ管理者いたら連載打ち切りにするだろうなあ、と思いつつ推移見てました。俺が管理者でよかった。
次回はもう少しメジャーかつ受けそうな車の話しにしようと思います。

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