長くなったので実践編のその2です。
他サイトとだいたい同じ内容で目新しいことも書いていませんので、ボディを5枚以上作ったことのある方は読み飛ばして下さい。
前編はこちら。
④塗装その2
塗装はタミヤの缶スプレーでやる、ってことで進めさせていただきます。
ファスカラーとかアクアRCカラーでエアブラシ塗装してます!て方は初心者じゃないので除外です。
まず室内で缶スプレー塗装するのはやめたほうがいいです。
一度塗装ブースを使ってやったことがあるのですが、吸い込みが間に合わず室内が蛍光ピンクになりました。どこの風俗店だ。
野外で塗装する場合は、風向きを考えてください。
風下側にボディを置き、風上側からスプレーします。
あまり風が強いときはうまくいかないので別の日にしてください。
缶スプレーを使う場合は、まず良く振って内部を撹拌します。
寒い時期に使う場合は、50度くらいのお湯を張った洗面器に入れておき、容器をあっためてください。
冷たいと缶の気圧が下がるのか、上手く吹き出しません。
でも直火で温めるのは絶対にやめてください。缶が爆発します。
模型の場合は、湿度の高い日は塗装は避けるのが一般的ですが、ラジコンの場合はあまり気にしなくて大丈夫のようです。
しかし水滴がつくと面倒なので、できれば雨の日や雪の日は避けた方がいいと思います。
こないだ聞いたのですが、湿度の高い日にクリアカラーを使う場合は「かぶる」といって曇ってしまうような症状が出るそうです。普通の色は大丈夫ですが、クリアカラーは湿度低い日に塗りましょう。
缶スプレーは、ボディを固定して腕を一方向に動かすようにして塗装します。
ボディを横にして、ボディの外から噴射開始してボディの外側で噴射が終わるように動かします。
開始から終了までが1秒程度なので結構早く腕を動かす感じです。
1度の塗装ではごく薄く塗って、10分程度乾燥させます。
乾燥させる場合は、塗装面を下にして乾燥させてください。
塗装面を上にするとホコリが付きます。
初回を薄く塗る、ってことが重要だと思います。
10分たったら2回目です。
この工程を4回から5回やって完成させるイメージです。
休憩のたびにスプレーの噴射口に溜まっている塗料は拭いてください。
とにかく焦らずに、薄く薄く塗り続けてください。
厚塗りになるとあまり美しくありません。
厚塗りした挙句垂れると最悪です。
太陽に透かせて、ある程度ムラがなくなったら完成ということで。
実際は太陽に透かせることはありませんので、多少ムラがあってもそんなにわかりません。
塗装が終わったら、お好みで裏打ちしてください。
透けないように、白や銀、黒といった色で塗装することを裏打ちといいます。
明るい色で塗った場合は白で、暗い色の場合は黒や銀がおすすめです。
明るい色の裏打ちとして黒を使うと、トーンが落ちます。
これを利用してトーンを落とした明るい色(暗い黄色とか)を出す、というテクニックもあったりします。
私はコンデレ用ボディは白で裏打ちしていますが、それ以外はあんまりやっていません。
塗料がもったいない、めんどくさい、重くなる、といった理由です。
⑤マスキング剥がし、ステッカー貼り、穴あけ
塗装が終了したら何時間か置き、マスキングテープを剝がします。
あまり長い時間放置しておくと、塗料とマスキングテープが一体化して、マスキングテープに塗料がついてきて一緒に剥がれてしまいます。
ボディ洗いが適当+厚塗り+1週間ほど放置+マスキングテープを浅い角度で剥がすとこうなることがあります。
マスキングテープを剥がすときは、急な角度で剥がすようにしてください。
塗料が剥がれてついてくることが避けられます。
マスキングテープの粘着剤が残ることがありますが、綿棒に薄め液をしみこませて拭くと取れます。
ウインドウ部はフロスト系の色で塗装すると半透明になりかっこいいのですが、結構コツがいります。
さっと振りかける、という感じというのでしょうか。
ボディの端材で十分練習してください。
ちなみにウインドウ部は無塗装でも問題ありません。
タミヤグランプリの規定で、以前は無塗装はNGだったのですがいつの間にかこの規定は無くなっていました。
塗料がはみ出た場合、それほど時間(1日くらいかな)がたっていなければラッカー系薄め液やタミヤのペイントリムーバーでも消すことができます。
綿棒に染み込ませてこすりましょう。
時間がたっている場合は消えませんのであきらめてください。
一通り塗装が済んだらいよいよステッカー貼りです。
ボディの表面には薄いビニールが密着しているので忘れずに剥がしてください。
タミヤのボディの場合、ステッカーは若い番号順に張り付けることになっています。
が、私の場合は守ったり守らなかったりです。
また、ステッカーも全部貼ったり貼らなかったりです。
取捨選択して必要と思う物のみを貼ることが多いです。
タミグラ、タミチャレのレギュレーションでは、
『ライト部分(フロント・リヤ)はステッカーまたは塗装が必要です( ライトユニット装備車は除く)。』
ってことで、ライトはちゃんと貼れもしくは塗れってことになってます。
ステッカーを貼る際は、まず台紙ごと切り取り、余白が無いように小さく切り取って、
台紙の一部を切り取り、
切り取った部分を貼り付けることで場所を決めて、
台紙を全部剥がして貼り付けます。
貼り付けたあとで、綿棒でふちをなぞって圧着します。
大きいステッカーを一気に貼ろうとするとたいてい失敗します。
上記の方法が比較的楽です。
また、粘着面を指で持つと指の脂で粘着力が落ちます。
ピンセット使ってください。
先端がとがっていない物が使いやすいです。
ホーザンから専用の物が出ていました。
穴あけですが、ボディポストの太さはシャシによって違いますので測ってください。
ポストの太さが6mmの場合、6.5mmくらいの穴を開けてください。
穴を大きくしすぎるとみっともない上に取返しがつかないので、何度も通して確認するといいと思います。
ボディを置いて、すとん、と落ちるくらいがちょうどいいです。
きっちりすぎるとシャシのロールを阻害してしまいます。
穴あけの工程は、まず1mmとか2mmくらいのピンバイスで穴をあけて次に3mmで大きく、そしてリーマーを使う、という方法でやっています。
タミヤのピンバイスは軸が丸くてすべってしまいかなりイライラした経験があるので使っていません。
100均のピンバイスか、ウェーブのピンバイスを使っています。
ウェーブのピンバイスは、軸が6角になっているのでまず滑りません。
ウェーブ ホビーツールシリーズ HG ワンタッチピンバイスセット
ボディポストパーツを用意しておくと穴径合わせるときに便利です。
シャシによってポストの太さが違うので注意。
穴の拡大は、カッターでやるとどうしても汚くなりますので、リーマーは必須です。
タミヤ TRFシリーズ (ツール) No.160 RC ボディリーマー
結構いい値段しますが、一回買うとしばらく使えますのでぜひ買ってください。
穴がきれいだと完成度が上がった感が出ますし、愛着がわきます。
リーマーで穴を開けたあと、反対側からもいちどリーマー入れて軽く回してバリを取ってください。
こんな感じで完成です。
ボディは消耗品ですので、練習用、と割り切って簡単な塗装で一個作ってしまうのがいいと思います。
レースなんかのここぞ、の時にはきちんと塗装したボディを使う、ということで運用してみてはいかがでしょうか。