TA08のポテンシャルを探るべくどうでもいいような試験(というより実験)をやります。
今回は
ロワデッキを冷やしてみる。
アッパーアームをIアーム化。
の2本でーす。
ロワデッキを冷やしてみよう
樹脂って一般的に冷やすと硬くなるんだから冷やしてみたらいいんじゃねえの?ていう安直な企画です。
夏だからこんだけふにゃふにゃになる、冬ならば変わるのではないだろうか、て確認です。
やろうと思ってる方、樹脂は冷却すると硬くなりますが、同時に脆くなりますのでクラッシュには注意してください。
・どうやって冷やそうか
冷凍庫の持ち運びはできないんで、冷却ジェル使ったり保冷剤使ったりする方法と、工業用の冷却スプレーを使う方法が思い浮かびます。
シャシごとクーラーボックスに入れておく、ってのも考えましたが、メカ類やベルト、デフなんかも冷えちゃうんでちょっとよろしくないかな、と。
今回は通常温度の走行と、冷えた状態での走行を比較したいんで、感覚忘れないように短時間で冷やしたい。
というわけで急冷スプレーを使うことにします。
※真似して冷却してみよう、て奇特な方は以下のスプレー使ってください。
冷却スプレーは可燃ガスを使っている物や、樹脂に対する攻撃性のある物も多くあります。
身体に使う冷却スプレーは、ほぼ可燃ガスを使っています。
ラジコンに対して可燃ガスを使用しているスプレーを使うと非常に危険、モーターのスパークやバッテリー接続時のスパークで爆発します。
というわけなので可燃性のガスを使っている冷却スプレーは使わないように!
クリーナースプレーは使われているアルコールが気化する際に熱を奪いますが、樹脂に悪影響があるんじゃないかと思います。
たいていのクリーナースプレーの説明書には樹脂には使うな、って書いてあります。使わない方が無難。
・レッツ試走!
7月末の糞暑い時期、セットはタミチャレGT仕様、これで走ってみます。
サーキット内の室内温度が30度で路面温度が30.7度、ピット内が26度となっています。
まずは5周程走行しロワデッキの温度を測ります。
測定位置はこの辺。
29度。
ピット内が26度なので徐々に下がっていきます。
涼しいところに置いておくだけでも違うかも。
そんで冷却スプレーをロワデッキ全体にかけます。
マイナス10度くらい、20度くらいになればいいかしら。
暑い時期なんで結構結露します。こまめに拭きとります。
タイヤにかかると面倒なんでタイヤは覆っています。
大体20度になったのでレッツ試走!5周程走ります。
5周走行後のロワデッキの温度は28度になっていました。
走行のフィーリングとしては、最初の2周位はすこしシャキッとした気がします。
でもはっきりと「変わった!」てほどではありません。
うーん、シャキッとしたかなあ、と走ってるうちにぐだってくる感じ。
・結論
ありと言えばありかなあ。気になった方はぜひ一回試してみてほしい。
もう少し感性が鋭い方ならはっきり感じられるかもしれません。
とりあえずおいらはそれほどはっきりとした違いは感じられませんでした。
でも夏場の決勝5分とかだと中盤以降ぐだって来る気がしますが、最初のうち少しでもシャキシャキ走れるのは有利かな、と思います。
実際の運用としては、メンテナンススタンドの上に↓こんな感じの保冷剤置いといてロワデッキを冷やしておく、てのが手間かからないしいいんじゃないかな、と思います。
レギュレーション的にも、タミグラは温める方向には厳しいのですが、冷やす方向の規定はあんまりありません。
とりあえず現時点(2021年8月頭)でシャシ冷却禁止という項目はありませんので、遠慮せずに試してみてください。
アッパーアームをIアーム化してみる
TA08て車は、ロワデッキの柔らかさを補うために足を硬くしてバランスを取っている、のではないかなと考えています。
でもAアームて正直嫌い、トー角変えるとキャスターとかキャンバーも変わっちゃうし。見た目暑苦しいし。
てわけで試しにアッパーアームをIアーム化してみます。
さらにぐにゃぐにゃになるんじゃないかなあ。
・レッツ改造!
適当な長さのターンバックルみつくろって作ってみたんですが、この車ロアのキングピンもボール支持になってるのでぐらんぐらん揺れちゃって。
正直使い物にならないので試験不可でした。
ロアアームも変えなきゃだめだわ。
でも足変更はレギュレーション的にはおそらくあれな感じ。
足回りのレギュレーションで「認められます」て明記されてるのはTA07/418系の足とリバサスの互換性、それ以外は記載がありません。(2021年7月現在)
TA08の足をTRF418系とか420足にするのはNGみたい。でもレースとは別にそのうちやってみます。
終わりに
この車、セッティング変更してもいまいち効果がわかりずらくて。
これはこの車の特性なのか、たまたま今の季節的に効果が現れにくいのか、ということで今回シャシ冷やしてみたんですが、どうもこの車の特性っぽいですね。
セッティング変えても柔らかいシャシが吸収してしまう、ってイメージでしょうか。
確かに箱出しでよく曲がるしよく走るんですが、「こうしたい」とセット変えても要望には答えてくれない感じです。
シャシに「おまえが合わせろ」て言われてるみたい。
例えば誰かが間違えてタミグラ特設コースのカーペット全面にコカコーラを撒いてしまったとするじゃないですか、うっかり。
コーラなんかのシュガーウォーターはグリップ剤として使われるくらいなんで、路面グリップはバカみたいに上がるわけですよ。
TA07やTB-05だったらグリップを逃がすセッティングもできるんだけど、TA08だと同じようにセッティング変更したとして、果たして同じくらいの効果があるのか、って感じがしてしまいます。
まあこれは空想の話しで極論なのですが、タミグラ北海道は9月末に予定されてまして、それまでに解決策が見つけられなければ、今年のタミグラはTB-05使っちゃうかなあ、と迷い中です。