徹底攻略「タミヤ SP1023 ミディアムナローレーシングラジアルタイヤ」その①

徹底攻略「タミヤ SP1023 ミディアムナローレーシングラジアルタイヤ」その①

前回タミチャレタイヤ(47302 5本スポークホイール白 接着済みラジアルタイヤ 24mm・オフセット0 タミチャレ公認タイヤ)の解析をしまして、手前味噌ながら結構な反響がありました。

その後、単品の方の「SP1023ミディアムナローレーシングラジアルタイヤ」の解析をしようと思ったのですが在庫切ればかり。
やっと在庫が回復してきたので単品の方の解析をします。

硬度測定したミディアムナローレーシングラジアル(タミチャレタイヤ)の話し

タミチャレタイヤの硬度測定した結果を元にレース出てみたのですが、これがまあ今までのセッティング概念が全部吹っ飛ぶような感覚になりました。
セッティングなんかいじらずにタイヤチョイスだけで一日うまいこと走り終えることができるんじゃないだろうか、って感じです。
硬度が3個変わると全く走りが別になる、ってのを実感しまして、ミディアムナローレーシングラジアルタイヤに関しては、硬度のマネジメントはかなり重要なんじゃないかな、と強く感じております。

・そもそも(硬さの)ばらつきってどうなってるんだ?

SP1023ミディアムナローレーシングラジアル、硬さについてはばらつきがあると昔から語られています。
大量購入して測定していきます。て言っても8セット16本だけど。

ロットがばらつくように購入時期をずらし、いろいろとお店も回って買ったのですが、結果的に2種類になってしまいました。
この2種類のロットを調べていきます。

617167と622308

ついでにTC-01についてきたミディアムナローレーシングラジアルタイヤも計測します。

まずタイヤに番号を振ります。今回は数字。
パッケージに入ってた状態で、
1
2

3
4

こんな感じで。

使用する硬度計はアマゾンで売ってたこれ。

ゴム系の測定はこの「A型」を使います。
スタッドレスタイヤの硬度測定なんかにも使えます。

測定位置は前回同様接地面4か所にします。
サイドウォールは関係なさげなんで省いています。
インナーは入った状態でホイールにははめていません。

・測定した結果はこうだ!

雰囲気温度重要なんで一気に測定します。

測定した結果がこちら。数字が小さい方が柔らかくなります。
黄色セルは、パッケージの上側に入ってたやつ。

ホイールに入っていないためか、前回より柔らか目の数字が出ています。

柔らかい順にソートしたのがこちら。

依然として単位もわかりませんが、硬さについては結構ばらつきがあるように思います。
ロット依存があるかと言われるとどうだろうか。TC付属のロットは柔らかく、308が硬い気もしますがもう少しn数増やさないとなんとも。
「パッケージの上に入ってるタイヤの方が柔らかい」的な偏りは無さげです。

柔らかいタイヤ(左)と硬いタイヤ(右)だとこれくらい差が出る

・硬さと重さってなんか相関性あんの?

タミチャレタイヤ測定時には、どうも関係あるんじゃないかなあ、という感じでした。
で、今回はというと、こんな感じ。

なんとなく関係あるような、無いような…

はかりはこれ使いました。
安いし0.01グラムまで行けるんでおすすめ。

・ついでにロットの見方も

購入したタイヤのタグには「617167」「622308」というロット番号が振ってありますが、この数字はなんだかさっぱりわかりません。「622308」が後から買った方なので、時間とともに数字が増えているのはわかるのですが…

・で、次回は?

今回の測定の趣旨としては、タイヤのばらつきを調べるってのもありますが、
・ホイールのリブの高さによってグリップが変わる
・ホイール樹脂の種類(硬さ)によってグリップが変わる

という説を調べることも目的にしており、要素のばらつきを減らすためにタイヤの硬度測定を行った、ていうのもあります。
なので、

「473ミディアムナロー ディッシュホイール」(リブ高さ0.5mm)と、
「475ミディアムナロー ディッシュホイール」(リブ高さ1mm)に、
タイヤ3,21,16,2(硬度53台の4本)を履かせてグリップを調べる。
(リブ高さの影響調べ)
 
「1852 18本スポークホイール4ケ(蛍光イエロー)」と、
「1738 18本スポークホイール4ケ強化タイプ」に、
タイヤ1,13,14,10(硬度54台の4本)を履かせてグリップを調べる。
(ホイール硬さの影響調べ)

という感じでやってみたいと思います。
次回、感動の最終回!

・おまけ タイヤのバリを切り取る

ミディアムナローレーシングラジアルタイヤ(タミチャレタイヤ含む)は、タイヤ中央部にバリがあります。(矢印のとこ)

ここが突出する形になっているとグリップが安定しないのでカットしてしまう方がいいのですが、タミグラのレギュレーションでは、
◇ タイヤ、インナー、ホイールは一切無加工で使用してください。ショルダー部分などを削る加工は認められません。
となっています。

バリのカットが加工に当てはまるのかどうかはなんとも言えませんが、問い合わせてはっきりさせるよりも、問い合わせないでこのままグレーにしておいたほうがみんな幸せになれると思います。

ちなみにカットする際には、タミヤの薄刃精密ニッパーを使うといいと聞きました。

精密ニッパー万能

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