ラジコンの「タイヤの使い方」について考える

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上手い人の話しって概念が多いんでうまく理解できないじゃないですか。
それを自分なりに理解してみよう、って企画です。整理と理解が目的なんで走りません。
「突っ込み過ぎ」について考えていたんですが、うまく説明するには加速減速だけじゃなくて走行ラインやらタイヤグリップなんかも考えなきゃいけないんですよ。
というわけで突っ込み過ぎの後編行く前にタイヤのグリップについての話しをします。
この辺の話しは運動力学的な話しが出てくるんで私自身もちょっと理解が…極力単純にしてるんだけど…

「タイヤを縦に使う」とか「横に使う」とか聞いたことある?今回その話し。今回も理屈のみなので面白くないです。
回りくどいけど段階踏まなきゃおいらが理解できないんでしょうがないです。
「タイヤの使い方」て言っても「夏にはB3を使いましょう」とかいう話しではなく。

・タイヤについて「フリクションサークル」て考え方があるんだけど知ってる?

実車の話しですが「フリクションサークル」ていう考え方があるのを知ってますか?おいらはこないだ初めて知った。

こんなの。1目盛り10だと思って

なんかサイトによっていろんな説明があるんで解釈が難しいんですが、下記のがわかりやすいかな?

タイヤのグリップ力を停止時を0として、縦方向(加速または減速)に100%使えば横方向(旋回)能力は0%となり、横方向(旋回)に100%使えば縦方向(加減速)の能力は0%となる。この縦横の割合の和が全方向で100%になるように結ぶとタイヤのグリップ限界を示す円が描かれる。

こちらより引用

更に簡単に説明すると、タイヤのグリップの総量を100とすると「加速or減速+左折or右折=100」にしかならない、てこと。
だから加速に100の力を使っていると曲がろうって思っても曲がらない。右折に100の力を使ってると前に進めない、みたいな考え方。
100を超えるとアンダー出たりオーバー出たりする。
例えば曲がり切れないとか、立ち上がりでアクセル握ってリアがスライドするってのは、100以上のところに行っちゃってる。

加速のみでハンドル切らない場合は加速100になります。図にするとこう。

赤い線がそれ。わかりにくいね…

「いい感じの割合で加速しつつ右折」を図にするとこう。

わかりやすく極論すると「そもそも加速したけりゃハンドル切るな」「曲がりたければアクセル踏むな」ってことになると思う。だから「加速しながら曲がる」とかもう色々と物理的に無理。加速か曲がりのどっちかを捨てなきゃダメ。
ただ減速についてはちょっと違って、実動作としては路面によるけどたいていは舵を切ることで抵抗が生まれるのでハンドル切ってる方が制動距離は短くなるんだって。ここちょっと注意。

これはどんなタイヤでも当てはまる考え方らしくて、ファイバーモールドミディアムでもミディアムナローレーシングラジアルでも「加速or減速+左折or右折=100」になる。
引用元の考え方を借りると、ミディアムナローレーシングラジアルの円はえらく小さくなるんじゃないかな。

で、ここでやっと表題の話しになりますが、「タイヤを縦に使う」てのは曲がりを減らして前進方向を意識する、てことなんじゃないかな?
「タイヤを横に使う」は前進の力を加減して横グリップを意識する、てことなんじゃないかな?

・フリクションサークルを踏まえた上で「突っ込み過ぎ」を考える

前回載せた「突っ込み過ぎ」と「理想」の図をのっけます。

突っ込み過ぎ
理想

これだと「理想」の方が「曲げつつ加速」の距離が長くなっちゃう。
加速区間ってタイヤを縦に使いたいんだけど、これでは横に使わざるを得ない時間が長くなるんで、加速はスポイルされてしまいそう。タイヤだけでなく電池にも無駄が多くなる感じ。タイムも落ちるんじゃないかしら。

うーん。ライン変えるかー。

変更する要素が増えるとわけわかんなくなるんで極力単純化したいんですが、話しが成り立たなくなるんでしょうがない。
次回は理想のアクセルワークをした場合の走行ラインについて考えます。

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