タミヤLF2200バッテリーの重量と放電電圧に関するレポート

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久々登場、バッテリーマニア。
タミヤのLF2200だけの話しではありませんが、バッテリー全般について「同じ製品なら重い方がパンチが出る」という都市伝説があります。
ちょうどバッテリーを新調したので真実か否か、を調べてみたいと思います。いざ!

・測定手順

バッテリーを3本用意し、事前に重量を測定した後、

①[充電器①]で4.4Aで満充電になるまで充電し、12Aで5.4Vになるまで放電(事前準備)
②[充電器②]で8.8AカットOFFで満充電になるまで充電し12Aで放電、その際の電圧降下を測定する

ちなみに設定している放電電流は、例のごとくブラシレス15.5tモーターが使用する電流を想定しています。

・使用機材

充電器:iCharger X6
放電器:G-FORCE GD200ディスチャージャー

バッテリーサンプルは新品3本。重量は、
A:219.84g
B:219.43g
C:219g

あれおかしいぞ。
ニッカドとかニッケル水素なんかだと平気で10グラムくらい差があるんだけどLF2200て1グラム以下の差しかない。誤差程度じゃねえか。

同一ロット買ったからこういう重さになったのかな…
手元にある古いLF2200も計ってみます。

変わんねえじゃねえか。
企画倒れ感が出てきましたが、せっかくだから続けます。

・結果!

重量の重い順にA,B,Cとして、グラフにしました。

GD200の仕様でカクカクしたグラフになっていますが、実際は細かい数字になっています。

近似曲線引いてみるとこんな感じ。

よくわかんないですね。

でも重い順に出力は高くなっているように見えます。
具体的に数字を拾っていきます。
30秒ごとの電圧です。

時間: A | B | C
30秒 :6.398|6.394|6.347
60秒 :6.398|6.394|6.347
90秒 :6.398|6.394|6.347
120秒:6.398|6.394|6.347
150秒:6.248|6.244|6.347
180秒:6.248|6.244|6.347

AとBは微妙な差、誤差程度ですがAの方が高くなっています。
Cが一番低いながらも4分以上同じ数字を保っており垂れるのは遅い感じ。

結論としては、重さが大して変わらない上に母数が少ないので断言できませんが

重い方が初期の電圧は高い

ように見えますが、なんていうかこの重量の差では…
ボツネタだなこれでは…

・おまけ:バッテリー内部抵抗と出力特性

重さネタが企画倒れになりそうなので絞り出した企画です。

LF2200は抵抗値にばらつきがあり、その辺の数字と出力について調べてみました。

私が持ってるiCharger X6は、内部抵抗を測る機能がついているのでそれを使います。
充電中に本体横のダイヤルを回すと表示されます。
ただ充電器についてる内部抵抗の測定値はあんまりあてにならない、と聞いたこともありますので、あくまで参考に。

また、一般的にバッテリーは電圧が高い(満充電に近い)ほど抵抗が小さくなり、電圧が低い(電池が空に近い)ほど抵抗が大きくなります。

で、同一電圧では抵抗の小さい方が多く電流が流れます。
簡単に言うと、抵抗が少ない方がパンチのあるバッテリーになるはず。

充電中にダイヤル回して「IR」にすると内部抵抗が見れます

・結果!

グラフがこちら。
抵抗値は2セルの合計値になっています。

これ面白いな。
一番パンチがあるであろうと思われるのがAで、放電時と満充電時の抵抗の差が少ない。
Cは満充電時には抵抗値は一番少ないけど、放電時の抵抗値は一番多い。

Aはスタートからゴールまであんまり速度が変わらない、Cはスタートはいいけどバッテリーが垂れるのも早い、って感じでしょうか?

これだけではどう考えていいのかよくわかんないですね。
有識者に聞いてみたいです。

近日中に、何度か使って抵抗値が増えているであろうバッテリーも調べてみようと思います。

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