タミグラ、タミチャレなんかのギア比自由クラスや、旧車で参加する場合、ギアの歯数の指定はされておらず、
「6.60以上」
みたいな感じでざっくりと書かれていることがあります。
どうすりゃいいの?ってことに対する考え方、調整方法です。すげえニッチだ需要あるのか。
※事前にこちら読んでおくことをおすすめします。
・6.60以上?
※2020年のタミチャレを例にしています。
TA05V2のギア比は「6.60以上」てことなんで7.0でも7.5でも、なんでもいいんだろ、と思いがちですが、そんな数字にしてると最高速が遅くなって勝負になりません。
「以上」はその数字を含むので、理想としては6.60に合わせたい、合わせられない場合は6.601とか6.6001とか、極力6.60に近づけたいところ。
TA05V2の場合、説明書を見ると
となっており、6.60以上だから21Tを使えば6.85になるしこれでいいのか、と思うかもしれませんが他の車は6.56とか6.58とかになっており6.85なんてギア比じゃ全く勝負になりません。
タミチャレGTレギュでTB-05と比較した場合、1分で21mくらい差がつきます。
でも22Tじゃオーバーしちゃうし、21.6Tくらいのピニオンがあればいいのですがそんなものありません。
じゃあどうするか。
スパーギアを変えましょう。
・今選べるスパーギア、ピニオンギアは?
タミヤ製06ピッチスパーギアは、
70T、68T、66T、64T、63T
このあたりが入手可能です。(2021年2月現在)
これらのスパーとピニオンを組み合わせて計算し、6.60に近い数字を考えます。
全部Amazonで買えました。
SP.1215 TA05スパーギヤ(70T)
SP.1423 FF-03 06スパーギヤ (68T)
SP.1548 TB-04 06スパーギヤ (66T)
SP.1356 TB-03 06スパーギヤ(64T)
SP.1609 TB-05 06スパーギヤ(63T)
ちなみに06ピッチピニオンギアは14Tから29Tくらいまであった記憶があります。選び放題だ。
・計算ってどうやんの?
説明書には純正スパーを使った場合のギア比は載っていますが、純正以外を使う場合は自分で計算しなければいけません。
計算式があるのでちまちま計算してもいいのですが、我らがラジコンもんちぃさんのサイトに
「ギア比計算」
というページがあるので利用します。
https://www.rcmonkey.jp/p/blog-page_90.html
ここでシャシとピニオン、スパー入れて6.60以上になるように計算していきます。
・まずスパーが63Tの場合、ピニオンが20Tだと6.47になりオーバーになるので
ピニオン19T 6.813
が近似値になります。
・スパー64Tだと
ピニオン19T 6.922
が近似値
・スパー66Tだと
ピニオン20T 6.7815
・スパー68Tだと
ピニオン21T 6.654
・スパー70Tだと
ピニオン21T 6.85
という結果に。
6.60に一番近い数字は、というと、
スパー68Tピニオン21T 6.654
というわけでスパー68Tにピニオン21Tの組み合わせが最も近い数字、最速になります。
実際にシャシに組んでみて、ギアが噛み合うか確認し、問題なければこの組み合わせで行きましょう。
(物理的に無理な組み合わせもありますので、実際に組んでみてください)
・終わりに
こんな感じでスパー、ピニオンは結構使いますので、一通りそろえておいた方がいいです。
石噛んだ時のことも考えて予備も。
また、2020年のタミチャレではTA05V2は6.60以上(実際は6.654)に対して、TB-05が6.56となっています。
ギア比がコンマ1近く違うわけで、タミチャレGTレギュだと1分で7mくらい差がつく計算になりました。
勝ちたければさっさと最新車種を買ってください、というタミヤからのメッセージになっています。こだわりなければレッツ買い替え。
この「新型車ほどギヤ比有利」てのはタミヤレースでは伝統となっており、カツカツの方が常に新型を買い続けるのはギア比有利になるから、て理由もあります。
ちなみにTA05系の車は04ピッチ使用可能って説明書に書いてあるので、04ピッチギアを使えばもう少し追い込めるかもしれません。