タミヤLF2200バッテリーの充電電流と放電電圧に関するレポートその2

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一般的な充電器だと、リフェバッテリー充電時の終了電圧が7.2V固定となっています。
しかしタミグラの上限は7.3V。
そして一部の充電器では、充電終了時の電圧(カットオフ電圧)の変更が可能!
その一部の充電器を入手したので、放電特性がどうなるか、試してみました。
0.1Vで変わるかな?

※充電終了時の電圧を上げると、バッテリーが壊れます。
壊れたら困る場合は、充電終了時の電圧変更はしないでください。

・充電終了時の電圧調整が可能な充電器はこれだ!

じゃかじゃん、「アイチャージャーx6」

でかい注意書きがおっかねえ

iCharger X6

こいつを購入しました。

ちなみにiCharger X8とか、

iCharger 406DUO 超高性能デュアルチャージャーでも、終了電圧の変更が可能です。

※終了電圧変更可能な充電器は他にもあるかもしれません。

この充電器、デフォルトでは1セルあたり3.6V、タミヤリフェは2セルなので7.2Vカットと普通の充電器同様ですが、設定を変更することで1セル3.8V、2セル7.6Vまで設定可能。
ちなみに電流は30Aまでいけるみたいです。

ただし、終了電圧を上げるとバッテリーが壊れますので、壊したくない場合はデフォルトのまま使用してください。

・設定電圧はどんなもんだ?

色々話しを聞いてみると、充電終了時の電圧を1セルあたり3.67V前後に設定している人が多いようです。
私は3.68Vにしてみます。2セルで7.36Vですね。
この設定で充電し放電して、放電時の電圧降下っぷりを記録します。

ちなみに終了電圧を7.36Vに設定し、充電終了後5分ほどでタミグラの電圧チェック機を通したのですがひっかかることはありませんでした。←これ重要

なお、終了電圧を上げるとバッテリーが壊れますので、壊したくない場合はデフォルトのまま使用してください。

カットオフ電圧の変更をするとずっと警告が出る(左上)

・測定手順

①[充電器①]を使い4.4A 7.2Vカットで満充電になるまで充電し、12Aで5.4Vになるまで放電(事前準備)
②[充電器①]を使い4.4A 7.2Vカットで満充電になるまで充電し、12Aで放電、その際の電圧降下を測定する

③168時間(1週間)放置し休ませたあと、[充電器①]を使い4.4A 7.2Vカットで充電し12Aで5.4Vになるまで放電(事前準備)
④[充電器②]を使い4.4A 7.36Vカットで満充電になるまで充電し12Aで放電、その際の電圧降下を測定する

※放電電流12Aの根拠はタミチャレGTで使用するブラシレス15.5tモーターの電流です。

・使用機材

充電器①:ハイテック マルチチャージャー X2 AC PLUS 250
充電器②:iCharger X6
放電器:G-FORCE GD200ディスチャージャー

GD250 Discharger

バッテリーは、アマゾンで在庫が復帰していたので新品を2本入手、テストピースとして使用します。

LF2200-6.6V レーシングパック

・結果

バッテリー1本目のグラフはこんな感じ。

こちらのバッテリーは7.36Vカットの方が0.1Vほど高く、2分ほどで逆転しますが、差は0.05Vほど。
15.5tモーターで0.1Vは230回転/分の差。

ちなみにこのグラフ、GD200の仕様なのかカクカクしたグラフになってしまいますが実際は角と角をつなぐ曲線になります。

補助線つけるとこんな感じ。青が7.36Vカット。

2本目の結果はこんな感じ。

こちらのバッテリーは終始7.36Vの方が高いのですが、6.3Vに対して6.319Vと0.019Vほどの差となっています。
15.5tモーターで0.019Vだと43.7回転/分の差
補助線追加

n数が少ないので断言できませんが、結論としては「わずかな差ではあるけど、やっぱり終了電圧上げた方が速い」てことでいいのではないかな、と思います。

でも終了電圧を上げるとバッテリーが壊れますので、壊したくない場合はデフォルトのまま使用してください。

・注意!

じゃあiCharger買おう!と思った方、この充電器は紙の説明書がついておらず、同梱のCDにPDF形式で説明書が入っている、という形での販売になっていました。
さらにその説明書も英語という。
かなり詳細な設定もできますので、ある程度英語が理解でき、かつ充電器の機能についてもある程度わかっている方を対象にしているようです。
変な設定するとバッテリーはぶっ壊れるので注意。

さらにさらにDC充電器となっていますので別途電源が必要、かつケーブルなんかもついていませんので電気の知識があって半田付けの経験も必要です。
そういやバランスボードも入ってなかった。無いとリフェの充電できないのに。
というわけで導入には結構ハードルが高いです。

ただこの手の半田付けなんかは、サーキット併設のショップで有料でやってくれているところもありますので、相談してみてはいかがでしょうか。

ちなみに私はシンワの14A電源電源しか持っておらず、いい機会なので12V30A電源を新調しました。

ラジコン用安定化電源と言えば、一昔前はマッチモアとかシンワとかの高いやつしか選択肢はなかったのですが、今ではAmazonでずいぶん安く買えたりします。

IDVANスイッチング電源 直流安定化電源 AC DC コンバーター 12V/30A/360W

これはラジコン専用てわけじゃないけど。

一部のドライバーは1セル3.7V / 2セルで7.4Vカットで充電している方もいるようです。
が、A123のスペックシート見てもセルあたり3.6Vでカットしろ、となっていますので、くれぐれも終了電圧を上げることの無いように注意してください。

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