新しくなったタミヤ LF2200を調べてみる

新しくなったタミヤ LF2200を調べてみる

はいバッテリーマニア回です。LF2200が新しくなったそうなんで色々試します。
旧ロットと新ロットどっちがいいの?て。

引っ張らずに先に結論書いちゃうと「タミグラタミチャレやってる分には大して変わらない」っぽいです。
そもそもセル変わってる?
※n数が2なんで断言しないです。

・LF2200新ロットだー!

ツイッター眺めてたら新ロットの話しが。
外箱は同じっぽいけど、バッテリー本体のリサイクルマートの下の記載とか、ケーブルのマーキングやらで見分けはつくみたい。

「30」て文字が追加されてる
黒マーキングも追加されてる

・何を比べる?

①満充電時の抵抗値
②入った容量
③抜けた容量
④放電特性
⑤1000mA入った時の電圧
⑥充電時のマックス電圧

こんな感じで行きましょう。

補足すると、
①は単純に抵抗値の測定をしたいのでやります。
②は正直あんまり意味は無いです。
③は容量を調べるため。電池って充電時は熱になって逃げるんで抜けた容量の方が正確に測定できます。
④はいつもの。
⑤ですが、「一般的に充電池は劣化するほど充電時の電圧は高くなり、放電時の電圧は低くなる」て特性があります。最近知った。それ調べます。
⑥もあんまり意味は無いです。

・測定手順は?

①満充電時の抵抗値
放電器DG200を使い12Aで5.4Vになるまで放電し、その後8.8Aで充電して満充電時の抵抗値を記録

②入った容量
放電器DG200を使い12Aで5.4Vになるまで放電し、ichegerで充電、その際の容量を記録

③抜けた容量
放電器DG200を使い12Aで5.4Vになるまで放電し、ichegerで満充電になるまで充電、DG200を使用し12Aで5.4Vになるまで放電、その際の容量を記録

④放電特性
放電器DG200を使い12Aで5.4Vになるまで放電し、ichegerを使用し8.8Aで満充電になるまで充電。
その後DG200を使用し12Aで5.4Vになるまで放電した際の電圧降下を記録。

⑤1000mA入った時の電圧
放電器DG200を使い12Aで5.4Vになるまで放電し、ichegerを使用し8.8Aで充電した際、1000mAh入った時の電圧を記録。

⑥充電時のマックス電圧
放電器DG200を使い12Aで5.4Vになるまで放電し、ichegerを使用し8.8Aで満充電になるまで充電した際の最高電圧を記録

8.8AはLF2200の説明書上のMAX許容充電電流。
放電電流の12Aは根拠は無いです。
以前は「15.5tモーターって12Aくらいで放電されてる」って考えて設定したんですが、テスター入手して実測したら全く違いました。
でも以前のデータとそろえる為に12Aで放電します。
放電にあんまり時間かからないので都合がいい、てのもあります。
5.4VストップはGD200の下限電圧。

・使用機材

充電器:iCherger X6
放電器:G-FORCE GD200ディスチャージャー

・使用試材

タミヤLF2200の新品未使用2本(新ロット)
タミヤLF2200の中古2本(旧ロット)

試験ピースが2個てのがデータとして心もとないのですが、TC用にタイヤいっぱい買っちゃった上にこないだサーボ買っちゃってお金が…
それに今それほどバッテリー必要無いんで…

さらに旧ロットは中古ってのも…
一応6月頭に買って10回くらいしか使ってないと思うんだけど、10回くらいならむしろ調子良くなってそうな気が…。

・結果!

まず①の抵抗値、新しい方が少なくなってる感じ。新品だからなのか新ロットだからなのかは不明。
②③の容量ですが、これも新ロットの方が多く入ります。誤差かもしれないけど耐久レースなんかではいいかも。
⑤の電圧、これはなんとも言えないなあ。旧ロットは一番高いのと一番低いのがあるんで。
⑥もなんとも。
ついでに重量も計っています。

そんで④の放電特性がこちら。
縦が電圧で横が時間、0.5秒で1カウントなんで120のところが1分になります。

わかりにくいので6分程で区切って拡大したのがこれ。タミグラタミチャレだと6分も走らないでしょ。

1分ほど旧Bがやたらと高いんだけどその後下がっちゃってますね。
10秒くらいから3本しか見えなくなってるんだけど、旧Aと新Bが6.251Vとまったく一緒になっちゃったから。

1分経過したときの電圧が

旧A:6.251V
旧B:6.229V
新A:6.274V
新B:6.251V

て感じでこのままずーっと最後まで行ってます。確かに充電時の電圧低い方が放電時に高くなってる。
この時の一番高い新Aと一番低い旧Bの差が0.045V、タミチャレGTレギュだと112.5rpmの差。
時速にすると新Aが29.262km/hで旧Bが29.051km/h、1分間で35.2cmほどの差がつきます。
でも旧Bは初期が高かったからなあ…

・結論!

あんまり変わらないんじゃないかしら。
そもそもセルの変更されてるのかしら。
新しい法律に従う為にパッケージ変えただけじゃないかしら、感もあります。

でも新旧各2本しかテストしてないし旧ロットは中古なんでデータとしてはあんまり信用できないと思ってください。

・終わりに

ウクライナロシア戦争始まる前だったか直後だったか、バッテリー用のリチウムが不足気味で実車のバッテリーが高くなってる、って聞いて。
これ多分タミヤリフェも高くなるんじゃねえかな、ってこのHPでも少し触れたんですよ。アマゾンでLF2200買うなら今のうちだよ、って。
案の定一時的に欠品、てなったもののレーシングラジアル並の長期欠品っていう感じにはならなくて、よかったよかった、と思ってたんだけど、もしかしたら中のセル変えたのかもしれません。
中開けてセルを見りゃ変えたかどうか一発でわかるんだけど開けちゃうと使えなくなるからねえ…
実売で1本7000円ちょい、開ける勇気は…

ちょっと話しは変わりますが、タミグラ北海道の予選1本目が前列で。
初期がやたらと高かった旧Bを使ってみました。結果、総合3位という結果に。
GD200(やGD250)と解析ソフトがあれば出力を数値化することができますので、カツカツの方はGD250買ってみてはいかがでしょうか。

GD250はこちら↓

解析ソフトはここから。

https://www.gforce-hobby.jp/products/G0317.html

何度か書いてますが、走行前に放電してから充電することで出力される電圧が大きく変わります。
10Aくらいで充電できる普通の充電器持ってるなら、iChergerに買い替えるよりもこの放電器買う方が先だと思います。こういった解析もできますし。

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